私は、退職直後にうつ病を発症しました。
発症後は働くことなんて到底できず、想定外の無収入状態に・・・
うつ病で具合悪いさなか、収入面のことまで考える余裕は正直ありませんでしたが、収入ゼロは本当にまずい・・・と思い、回らない頭を懸命に回しました。
失業手当は、自己都合退職だと確か最大3か月しかもらえないんだったよな・・・
3か月はそれで乗り切るとして、そのあとどうしよう・・・
その3か月の間に、果たしてうつ病は完治するのか・・・
収入面などの不安と闘いながらも、どうすることもできず、無収入状態のまま治療を続けることになりました。
働きたくても、病気で働けない・・・
働けない状態だけど、収入は欲しい・・・
お金の事は気にしないで、治療に専念したい・・・
私のように同じ悩みを抱えている方、必見です!
うつ病になって、働けなくなった場合にもらえる手当とは?
働けなくなってしまった方が受けられる給付金、それは失業手当です。
うつ病等を発症したことにより、働くことが出来なくなり、就職が困難になってしまった方は、失業手当を通常よりも多くもらうことが出来ます。
うつ病の人は、「障害者等の就職困難者」に該当するので、失業手当を最大300日受給することができます。(被保険者期間が1年以上の場合)
※被保険者期間が1年未満でも、150日受給することが出来ます。
健常者の失業手当受給期間は、自己都合か会社都合かによりますが、大体の人が3~4か月なので、300日間(=約10カ月)もの間、失業手当が出るなんて、とてもありがたいですよね。
私はこの制度を利用して、ゆっくり療養することが出来ました。
「障害者等の就職困難者」とは?
①身体障害者
②知的障害者
③精神障害者
④保護観察中の者
⑤社会的事情により就職が著しく阻害されている者等です。
この中で私の場合は、うつ病と診断されたので、「③精神障害者」に該当しました。
うつ病の他にも、上記該当するものがある方は、ハローワークで相談してみましょう。
「精神障害者」とは?
精神障害者とは、障害者のうち、
※うつ状態は就職困難なものに該当しない
「症状が安定し、就労可能な状態であるのか」という判断について、私は悩みました。
まだ本調子ではなかったため、
就職活動が本当にできる状態なのか?
本当に働ける状態であるのか?
自信をもてない状況でしたが、ハローワークで「就職の意志がある」旨を伝えると、失業手当受給に関する申し込み自体は出来ました。
ハローワークの方に「病気だけど、本当に働ける状態なの??」などと入念に問いただされることはありませんでしたが、「就職する意志があるか?」という意思確認はされました。
「就職する意思があること」が失業手当受給の前提条件となるので、療養中で不安なこともあるかと思いますが、「就職する意思がある」ということはしっかり伝えましょう。
個人的な見解ですが、認定日にハローワークに来所する体力があり、医師からもゴーサインが出ている状態で、かつ就職したいという気持ちがあれば、受給できるのではないかと思います。
就労可能かについては、医師の診断書(就労可否証明書)が必要になることもあるよ!
「就労できる状態か自分では判断できない・・・」という人は、心療内科の担当医に客観的に診てもらってアドバイスをもらいましょう。
診断書を用意しましょう
私の住む最寄りのハローワークでは、障害者等の就職困難者の受給を受けるにあたって、医師の診断書が必要となりました。
私が通院する心療内科では、診断書発行手数料が5,000円かかりました。
診断書は意外と高いので、原紙の提出を求められない限りは、コピーの提出でもOKです。
他で診断書を求められる可能性も無きにしも非ずなので、原紙は出来る限り手元に残しておくとよいと思います。
また、私の自治体では診断書を提出したため、「主治医の意見書」の提出は不要でした。
自治体によって変わってくるので、ハローワークに確認してみましょう。
認定日は、必ずハローワークに行って手続きしましょう
認定日については、必ずハローワークに行く必要があります。
もし、調子が悪くなって行けなくなってしまった場合、失業手当を受給できなくなるので注意してください。
うつ病は、その日によって調子が良かったり悪かったりするので、難しいかもしれませんが、できるだけ認定日は動けるように体調を万全にしておく必要があります。
私は、認定日前日は出来るだけ横になって休むようにして、認定日に調子が悪くなることがないようにしていました。
認定日の手続きの時間は、その日のハローワークの混み具合や時間帯によって待ち時間は変動しますが、実際の面と向かっての手続き自体は3分程度で終わります。
私の行っているハローワークでは、待ち時間込みで大体10分~30分程度で終わります。
求職活動実績について
通常は、4週間の間に2回以上求職活動を行う必要がありますが、「障害者等の就職困難者」の場合は、求職活動が1回(以上)で済みます。
この求職活動実績については、ハローワークで求人検索するだけでは、実績にならないので注意しましょう。
私はいつも、認定日に行ったついでに、ハローワークの障害者等の専用窓口で就職相談しています。これで求職活動実績1回分になります。
ちなみに初回は、「失業認定申告書」の書き方を教えてもらうだけで、活動実績にカウントされました。
あとは、職業訓練の相談窓口で相談するだけでも活動実績になるので、利用してみるといいと思います。
お金が緊迫している人は、年金の免除申請をした方がいいかも
失業手当が受給できるとはいえ、会社勤めしている時よりも収入が減ってしまいます。
その時に役立つのが、年金の免除申請!
失業状態にある人は最大で2年、年金の支払いを免除出来ます。
しかし、デメリットは当然あります。
納める年金が減れば、将来自分が年金をもらう立場になった時に、その受給額が減ってしまいます。
しかし、免除してもらった期間の年金を「追納」という形で、後から収めることもできます。
失業手当だけでは、会社勤めの時より収入は減ってしまうので、年金の免除申請を使ってやりくりするのも手だと思います。
職業訓練について
職業訓練は、障害者等の就職困難者でも受けられます!
通常、職業訓練を受けるにあたり、入校日に一定の給付日数を残して職業訓練を受講しなければなりません。
例えば、失業手当の所定給付日数が「90日」で「給付制限あり」だと、
「職業訓練の入校日に「31日以上」の給付日数を残していなければならない」などの縛りがあるよ!
しかし、障害者等の就職困難者の場合は、入校日に1日以上の給付日数が残っていればOK!
失業手当をより長い期間受給できるのはありがたい!
失業手当受給中、申告すればアルバイトしてもOK
失業手当を受給していても、お金が苦しい・・・
失業手当が入金されるまでの間のお金がない・・・
そのような方は、申告すればアルバイト自体は可能です。
ただ、うつ病など療養中の場合は、無理は禁物ですので、無理のない範囲で働きましょう。
まずは病気を治すことが最優先事項だよ!
障害者等の就職困難者でも、給付制限はかかるのか?
障害者等の就職困難者でも、給付制限はかかります。
退職前に心療内科などに受診して、会社都合退職にできれば、給付制限はかかりません。
ここに関しては、健常者との扱いと変わりありませんでした。
私は、退職後に心療内科を受診したため、会社都合退職にできず、自己都合退職となってしまったので、給付制限がかかり、失業手当が入金されるまでに約3カ月かかったよ。
まとめ
失業手当を最大10カ月受給しながら療養することによって、焦ることなく治療に専念し、ゆっくりと就職活動を進めていけます。
無収入で療養なんて、正直厳しすぎるよね・・・
お金の問題でゆっくり療養できずに、無理して再就職なんてしたら、病気はさらに悪化してしまいます。
うつ病などにかかってしまうということは、普段あなたが頑張りすぎているという証拠です。
神様から少しばかりの休暇をもらったと思って、失業手当をもらいながら、今はしっかり休みましょう。
「休むことが仕事」だと思うと、罪悪感ちょっと減るよ!
制度をフル活用しながら、ゆっくり療養し、社会復帰を目指しましょう!
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