9年間正社員として働いた会社を、育休から復帰してわずか1か月で退職しました。
復帰してみて「この生活を続けていく自信がない・・・」と思ったからです。
退職してみて、不安に感じることは多々あります。
「この先、収入なしで生きていけるのか・・・」と不安で悪夢を見たりしてます💦
でも、そういう不安も込みで、退職して良かったなと思います。
この記事では、復帰前に退職を検討しているママ、また育休から復帰したけどやっぱり退職を検討しているママ向けて書いた記事です🌸
復帰しないで、そのまま退職も考えた
育休手当金だけもらって、復帰せずにそのまま退職も考えました。
繊細で、虚弱体質の私が、育児家事そして仕事の両立まで出来るのか・・・?
育児家事だけでも疲労困憊。仕事なんて到底無理。
子育て第一優先で、子どもとの時間を大切に出来る仕事に就きたいなぁ。
社会復帰する自信ない・・・
復帰直前は、「復帰しないでそのまま辞めさせてくれないかな・・・」という思いでいっぱいでした。
でも、実際問題・・・
退職したら、収入面どうするの?
退職したとして、子持ちのママが再就職なんて難しいだろう・・・
いろいろ冷静に考えると、今の会社に復職させてもらった方がいいことが一目瞭然でした。
というか、「復帰して働く」以外の選択肢って、ないんじゃないか?とも感じました。
今後、学費やらイベントやらでお金が必要になってくる・・・
安定的にお金を稼ぐために。
生きるために。生活のために。将来のために。
とりあえず収入の確保に努めよう・・・
「これから生きていくのに、復職することは絶対条件・・・」という結論に至り、復帰に踏み切りました。
復帰して、実際のワンオペ生活は想像以上に壮絶
うちの夫は、8時~22時半まで仕事で不在なので、ワンオペです。
仕事をしながらのワンオペは、虚弱体質の私にとっては想像を絶するものがありました。
会社行くのも一苦労。
今までは自分の支度だけして出掛けていたのに、子どもの保育園の支度が、地味に面倒・・・
復帰して最初の方は、子どもの様子を連絡帳に詳細書いていましたが、早々にギブアップ🙄
これだけで、体力のない私にとってはかなりのしんどさ。
仕事も、時短とはいえ疲れる。
時短で、周りより早く上がってましたが、帰宅してからが本当に怒涛で・・・
「お先に失礼します」ではなくて、「これからひと戦場こなしてきます」と言いたい気持ちでした😅
帰宅後は、子供の食事を作って(or温めて)、ミルク出して、お風呂掃除して、沸かして、、、
自分の体まずササッと洗って、息子君を洗って湯舟浸かって・・・
風呂出たら、自分が湯冷めしない程度にサクサクっと息子君にステロイドとワセリン塗ったぐって嫌がる息子君を羽交い絞めにして、着替えさせて・・・
そのあとやっと自分の保湿。適当に化粧水浴びて・・・😭
そして寝かしつけ。
本当は、寝かせる前に絵本を読み聞かせたり、数分でいいから知育も毎日コツコツやりたい・・・
親子のコミュニケーションやスキンシップももっと取りたい・・・
でも現実は、そんな体力1ミリも残っていなくて。
頼むから、早く寝てくれ。
毎日毎日、そんなことを考えていました。
「子どもってあっという間に大きくなるから今の時間を大切にね。」と、ある先輩ママに言われましたが・・・
こんな生活してたら、その感情絶対生まれない・・・
愛しいはずの毎日を大切に出来ない自分にストレスを感じていました。
寝かしつけたら、保育園のバックの中身を裁いて、自分の夜ご飯食べて、、、
息子君の洗い物と自分の洗い物で、もうキッチンがいっぱい。
この光景を見てゲッソリしますが、洗い物を終えてやっとひと段落。
一息ついた頃にはもう21時過ぎ。
時短勤務で、16時半にお先に上がったものの、実質21時まで残業状態。
毎日本当にクタクタでした。
そこら中に山積している細かいタスクを、一つずつ片付けていくことは、繊細さんでなくても非常に疲れると思います。
繊細さんだったら普通の人の倍以上のダメージがあると思います・・・😵
大したことはやっていないのに、なんでこんなに疲れるんだろう。。。
毎日こんなことを考えていましたが、、、大したことをやってるから疲れるのです!
私のような思考の方は要注意です。精神、病みます。
マインドだけでも今すぐチェンジしておきましょう。
大したことない仕事、家事、育児なんてこの世に存在しません。
本音を言ってしまうと、繊細さんで、かつワンオペだったら、もしかしたら復帰は厳しいのかなぁとも思ったりします。
いろんな種類の繊細さんがいると思うので、一概には言えませんが、私の場合は、職場環境があまり良くなかったから続けられなかったというのもあるかもしれません。
というのも、繊細さんが苦手な電話対応が多かったり、不機嫌になるとモノに当たる上司がいたり、仕事内容にやりがいを見出せなかったりなどで、その会社に勤めているだけでストレスを感じることが多かったからです。
今の職場環境・仕事内容に対してのストレスがそんなにない状態だったら、復帰してもやっていっける可能性は大いにあると思います。
時短のお給料が安すぎる問題
待ちに待った給料日がやってきました。
額面を見てみると、時短になったこともあって、フルタイムの時よりも5万減っていました。
私の収入は時短勤務で、給料は11万ほど😭😭😭
フルタイム時は16万ほどでした。
生活は、フルタイム時よりもめちゃくちゃ忙しくなってるのに少なすぎる・・・
また、保育料(2万5千円/月)を引くと手元に残るのは、8万5千円。
この8万5千円のために、一日の大半を捧げて、こんなにも大変な思いをしているのか・・・
あまりにもコスパが悪い・・・
この大変さだったら、もっと給料上がってもいいはず。。。。
この金額を見て「退職しよう」という意思が確固たるものになりました。
退職して、繊細さんに向いてる仕事へ転職するのも、ひとつの手
私は育休中にブログに挑戦していました。
副業として始めましたが、意外と文章を書くのは性に合っているみたいで、記事を書くこと自体は好きです。
「これが自分のやりたい仕事なのかな?」とも思うようになりました。
当時勤めていた会社は、HSPの私にとっては刺激が多く、苦痛に感じることが多かったですが、ブログならば、基本的に個人プレーです。
人に気を使わなくていい
人の目も気にならない
電話も鳴らない
不機嫌な上司もいない!!!
自分のペースで仕事ができる😭❤️
世の中にはたくさんの仕事が存在します。
今勤めている会社が全てではありません。
HSPでも心穏やかに出来る仕事はあります。
今勤めている会社が全てではないので、広い視野を持って、自分に向いてる仕事を模索してみるのもよいかもしれません。
復帰早々、どのように退職の意向を伝えたか
辞めるという話をするときは、心臓が飛び出そうなくらい緊張しました。
退職の意向を伝えたのは、復帰してからちょうど3週間目の日でした。(早っっ!)
復帰してまだ1か月も経ってないのに辞めるなんて・・・
席あけておいたのに。
育休だけ取って辞めるなんて非常識
正直迷惑
悪い妄想が次から次へと出てきました。
「部長や周りの同僚からどう思われるのかな・・・」と気にしていました。
繊細さんは、「周りから自分がどう見えているか」「どう思われているか」をとても気にしてしまいます。
繊細さん独特の感性なのかもしれません。
それを考えてしまうと退職の意向を伝えるのがどんどん先延ばしになり、いつまでも辞められない・・・という状況に陥っていました。
でも、伝えられなくてしんどい思いをするのは自分・・・🙄
「人からどう思われるか」が邪魔して、身動きの取れない状況が数日続きましたが、
人の目が気になるせいで、会社を辞められないなんておかしいよな・・・
自分の人生の選択なのに、なんで他人の常識が自分の領域に入ってくるのか?と思ったのです。
他人の意見に従わなければいけない道理なんてなくて、自分で自由に決めて、生きられる。
そう考えたら少し気持ちが楽になりました。
正社員を「辞める」のは、「入社する」よりもエネルギーがいるなと感じました。
「正社員」とは、よほどのことがない限り、会社から解雇を言い渡されることはありません。
しかし逆に言うと、自分から辞めるというアクションを起こさない限り、永遠に辞められない。
私にとって、退職の意向を上司に伝える事は、心身ともに重度の負担がかかりました。
今部長忙しそうだし・・・
今日は業務が立て込んでるから、明日言おう
何かと理由をつけて、ズルズル先延ばしにしていました。
でも、自分が動かないと一生かかっても話は進まない。
いい加減、退職の意向を伝えよう・・・
覚悟を決めました。
最初の一言目は至ってシンプル。
「部長、今お時間よろしいですか」
この一歩を踏み出したら、あとは、流れに乗るだけ。
育休明け後早々で申し上げにくいのですが、夫の仕事が忙しく、私一人のワンオペ状態なので、家事・育児・仕事の両立が厳しいです。
退職させて下さい・・・
席を開けておいていただいたのに、申し訳ありません・・・
シンプルに、簡潔に、これだけ伝えました。
「退職を考えています」だと、「仕事の量減らそうか」とか「相談のるよ?」など、相手から解決策を出されたりで退職しづらい状況に陥る可能性があります。
「退職させてください」と退職の意志が固まっていることをアピールすると良いと思います。
申し訳なさそうに退職の意向を伝えると、部長は、あっさり了承してくれました。
そっか・・・やっぱり大変だよね。。。
復帰して1か月だったので、引き継がなけれならない業務が何もなかったということもあって、引き止めもなく、すぐに承諾してくれました。
退職して良かったこと
退職してみて一番良かった事は、目まぐるしい日常から解放されたことです。
繊細さんがマルチタスクをこなす事は難しいので、私も毎日疲労困憊でした。
でも、仕事を辞め、家事育児だけになるだけで、「仕事」というタスクは無くなります。
やることリストの引き算は、繊細さんにとって特に重要だと考えます。
退職してからは、子どもとの時間も増え、絵本を読んだり、スキンシップをとる余裕だって生まれました。
一番は、心の余裕を取り戻したことが大きいです。
毎日穏やかに過ごしています。
ママの笑顔が子供の幸せ
ママが怖い顔をしてイライラしていては、子供にもうつります。
収入の面で心配なこと、再就職で不安なこともありますが、2度と返らぬ子供との時間を大切にすることも重要だと考えます。
退職したデメリット
デメリットと言えばやはり、収入がない事。
このままいくと、生活できなくなってしまう。。。という恐怖心は付き物です。
ただ、夫は働いてますし、私一人が辞めても、生活はなんとか回っています。
お金を貯めることはなかなか出来ていませんが・・・
でも、お金を稼ぐ手段はたくさんあって、パートアルバイトでもいいですし、正社員ほど責任が重くなく、拘束時間もそれほどない働き方も、探せばあります。
繊細さん向きな、完全在宅でできる仕事もたくさんあります。
また、失業手当を利用すれば、数カ月間は給付金が出ます。
私は失業手当をもらいながら、自分の本当にやりたいこととはなんなのかを考え、自己分析をしたりしてました。
給付金もなく、夫の収入だけの時期もありましたが、貯金を切り崩せば何とか生活できました。
何が言いたいのかというと、毎月のママの収入がなくなったとしても、生きてはいられるということです。
繊細さんは、まだ起こっていない事象に対して過剰に心配してしまうことがあります。
私もその一人で、「収入なくなったら死んでしまう・・・!」という思考の持ち主でしたが、実際私は生きてます。
無責任な言い方かもしれませんが、仕事を辞めても死にはしません。
なんとかなります。
そして、働こうと思えば、お金はいつでも稼げます。
退職することをそんなに怖がらなくていいのだと身をもって感じています。
復帰を迷っているママさんに向けて言いたいこと
私は、復帰しないで退職を考えていましたが、とりあえず復帰して良かったなと思います。
育休取得して、そのまま退職は非常識!
このように考える人間は、少なからず存在するのは事実だと思います。
私のように、周りの目を気にしてしまう・・・という方はとりあえず復帰してみる方法をお勧めします。
とりあえず1か月ほどの復帰を目標にして、もたないなら数週間でもいいと思います。
繊細さんにとっては、「復帰した」という事実が大事です。
繊細さんは、責任感の強い人が多いので、
復帰しないで退職なんて、なんて自分は無責任なんだ・・・
と自分を責め、自己嫌悪に陥ってしまうからです。
復帰したことで、私自身、自分を責めることがなかったので、自らの保身のためにもいいと思います🥹
やれることはやっているので、誰も責めない・・・はずですが、ある上司から嫌味チックな事を少々言われました。
でも、言われたのはその上司一人です。
他の方から、ネガティブな言葉はかけられませんでした。
仮に言われたとしても、それは受け流すのみです。
辞めたら関わりのない人。いずれサヨナラの人です👍
繊細さんは気にしてしまう習性がありますが、自分の精神衛生を良くするためにも流してしまいましょう。
また、復帰して「案外やっていける」可能性もゼロではなく、意外と続けられることだってあり得ます。
私は、その可能性にかけて復帰しましたが、復帰したおかげで「この生活を続けていく事は不可能」ということがわかったので、収穫はありました。
「続けられないな・・・」と思ったら、辞めてしまえばいいのです。
一番大切なのは、自分の心と体を心地よい状態に保つことです。
最後に・・・
復帰するかしないか、本当にとても悩むと思います。
「自分はどうしたいか」という本当の心の声に耳を傾け、世間体などは気にすることなく、自分の選択を信じていいと思います。
日本は、他人の目を気にしすぎる傾向があると思いますが、人生の主役は、自分自身です。
私は、育休明けて1か月で退職しましたが、会社の人ともめることもなく、現在では穏やかに生きています。
自分自身の心地の良い方を選択して生きていく事が、一番重要なのだと思います。
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